昨年、限定モデルとして発売されたベンチュラの自動巻モデル、今年は定番となったようです。
ベンチュラはハミルトンではずーっと定番としてラインナップされていてそれらのムーメントはクォーツです。ベンチュラは、もともと1957年世界初のエレクトニクスウオッチ・電池で動く電気時計としてデビューしたという歴史を持つ時計です。それが2008年に発売される一番新しいベンチュラが自動巻というのも面白いですね。でもこんな変形ケースにETA2824がちゃんと収まってるんですね。
クォーツ以前の電池で動いた時計。
ちなみにまだクォーツでは、なかった電池時計の初代ハミルトン・ベンチュラは、結構故障したという話を耳にしたことがあります。でも機械式しかない時代、人と違った物好き、新しい物好きな方に大いに指示されたに違いありません。みんながクォーツだから俺は「機械式だ!」といった気質と同じかもしれませんね。
私が小学生の頃、当時のベンチュラは残念ながら記憶に無いですが、ブロバーアキュートロンやシーモスのデジタル時計などがお店にあり覚えています。文字盤がなくコイルや部品、音叉がむき出しで連続で動く秒針を持つアキュートロンやボタンを押すと赤く光るデジタル数字が時を知らせるシーモスは、子ども心にも、もうそれはSFの世界、サイボーグ009の世界、未来を予感させる時計!なんてカッチョいいんだろうと子供心に思ったものでした。こういう時計は1969年にセイコーからクォーツが発表され市場にクォーツ時計が一世を風靡しはじめると、あっというまに市場から姿を消したようです。