防水性モデルで、使用されているねじ込み式ロック、このロック方式は、ネジ溝に摩耗、損傷があると規定の防水性が確保できなくなります。(閉め忘れは問題外です^^:)リューズ側のネジ山に問題がある場合は、リューズを交換のメンテナンスになりますが……
今回コンプリートサービスでお預かりしたハミルトンH776550は、ハミルトンカスタマーズサービから、ケース側のリューズ固定チューブのネジ溝の損耗のためミドルケースの交換という見積もりが出ました。コンプリートサービスにミドルケース交換代金が加算されユーザー様には予定外の自体になりました。このモデルは、20気圧防水でネジ込み式ロックのリューズが3つありその内の一つに問題がありました。
さらにコメントとして
「パーツは、スイス発注となり、入荷作業期間を含めて2〜3ヶ月を予定していますが、(部品)在庫状況、代替部品での入荷、部品製造中止等で内容、期間を変更させてて頂く場合があります。」
とありました。進行のご了承を頂き、約2.5ケ月を要し、幸い代替部品、部品製造中止の事態にはいたらず昨日出来上がって来ました。
メーカー修理の場合、交換した古いパーツは、偽造防止のため返してくれないいケースが殆んどなのですが、今回交換したインナーケースが戻ってきました。見積もりにはインナーケースと書いてありますがそれは、裏蓋以外リューズを含むケース全体でした。お客さまにとっては出費はかさみましたが、逆にパーツストックが、ある間に、防水性が完全に復帰した修理が出来て、良かったと思います。今後も、安心してお使いになれます。
今回ここに、この事例を上げさせていただいた大きな理由の一つに、添付されていた伝票に下記のようなコメントがあり、ネジ込み式ロックモデルお使いの方に是非お伝えしたかったからです。ご存じの場合でも、つい、やってします場合がありますので。
「(前文省略)〜リューズのネジ込みは、まっすぐに、そして途中で違和感が認められた場合には、一旦緩めた後、再度ネジ込み直してください。」
ネジ溝を損耗を防ぐために、大事に至らないために、覚えておいて損はないと思います。