日別アーカイブ: 2019年9月1日

アランシルベスタイン K.M.T1988の電池交換。

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アランシルベスタインK.M.T1988電池交換します。

アランシルベスタインは1987年にデビューした腕時計のクリエーターです。現在は時計を作っていませんが、2011年頃まで毎年、時計好きのツボを押さえたアイデアと独創的なデザインでユニークな時計を限定発売して多くの時計ファンを魅了しました。彼の作品は殆どが機械式ですが、初期の頃にクォーツムーブメントのモデルを何アイテムか発売しています。
 先日、電池交換でお預かりしたK.M.Tはそのひとつで、デビューの翌年1988年に500個作られたモデルです。
 後にブランドのアイデンティティとして確立される黄色いウネウネ秒針、3色の針、三角のリューズ…などが、既にこのモデルにも見られます。

アランシルベスタインK.M.T1988
見やすいGMT機能

久しぶりにダイヤルを良く見てみると、分刻みの丸いドッド、5分おきの小さい赤いドッドが可愛いですね。洒落ているだけではなく、24時間計をナイトアンドディダイヤル(ブラックとホワイト)、通常の時間をその外周にして、GMT機能時計として実用性が高く、見やすいデザインになっています。

K.M.Tのケースバックは機械の見えないグラスバック。

裏側を見てみると、ケースバックは、グラスバックですが、ムーブメントとの間にもう一枚裏蓋があリます。2重の裏蓋になっているのです。中間の裏蓋がなければシースルーバックでムーブメントが見えますが、クォーツなので皮肉をこめて見えても意味ないよというユーモア?というのは考えすぎでしょうか(笑)金属の裏蓋は、ピカピカにポリッシュされていて、しかもガラスで保護されているので傷がつくことはなく、ちょっとした手鏡に使うことも出来ます。

K.M.Tのムーブメント

2つの裏蓋を開けてようやくムーブメント (ETA555-412)に到達。

裏蓋にFrench Case

裏蓋の裏には小さくFrench Caseとありました。そういえば2000年頃?からコストダウンのためにケースをmade in chinaにしたメーカーも多くなったようですが、彼は最後まで、それを拒否していたようです。
アランシルベスタインは現在、自分のブランドとしての活動はしていないようですが、彼の過去の仕事を愛したファンの方々の中には、ブランドの復活を望んでいる方も少なくないようです。ただ、妥協した安易なコラボレーション的な復活ならきっと受け入れないでしょうね。

K.M.Tの電池交換

液漏れに強く、低温性能に優れたゴールドコーティング電池を入れて動き出したK.M.T。次の交換まで頑張ってください。よろしくね。

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