バネ棒について….?考察とあげくの果てに妄想。

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  先ほどストラップを交換されたお客様が、この中にスプリングが入ってるんですね。と不思議そうに一言、そういわれれば、そうですね。
ストラップやブレスの脱着をご自分でやったことのある方ならご存知のパーツ、バネ棒くん。敬意と親しみを表して”くん”づけさせていただきたい。
 
 バネ棒くんは、細いバー中にスプリングが入っていて、そのバネのテンションを利用して、ストラップやブレスが取り付けられるわけです。このバネ棒くんのお陰で、ストラップを簡単に交換できるわけで、その脱着の簡単さの割には、外れることも少ない。これがなければ、モレラートもバンビもないのではないかと思うほどです。(笑)尾錠側を入れて普通時計1個に対して3人のバネ棒くんのお世話になっている訳です。
 
 手巻が自動巻きになっても、クォーツになっても、電波時計になっても….、バネ棒くんに変わるものは、現れていない、この偉大なバネ棒くんを最初に作った会社はどこで、誰が考案したものなんでしょうか。スイスにはバネ棒の専門工場は存在するのでしょうか?マニュファクチュールといわれるブランドでも自社でバネ棒までも作っていますというのは聞いたことないですし….。
ご存知方おられたらご一報を。
「重要」
・バネ棒くんには、ラグの幅、タイプに合わせて色々な長さ、太さ、種類があります。
・防水の時計はあっても、バネ棒くんには防水タイプはいません。

「妄想」
ネジ留め式のものやアンティークで見られるラグにバーがつながっているタイプを除くと、殆どの時計が、ブランド、「金額」に関係なくこのバネ棒くんのお世話になっています。決して表に出ることはない(モデルによっては頭だけ出してるものもありますが、この種をバネ棒くんの仲間うちでは、どう言ってるかわかりませんが、)その存在は、完全なる裏方。しかも悲しいかな消耗品、世の中で例えたら何になるでしょうか?(悲しすぎる)

  世の中に、針供養なるものがあると聞いていますが、働き終えたバネ棒くんを供養そして感謝する日があっても良いのではないかと妄想する始末。今や誰も知らない(そうでもないか)イマイチ盛り上がりにかける「時の記念日」より本当にお世話になっているバネ棒くんを奉る「バネ棒の日〜バネ棒くん感謝Day」(仮称)のほうが、輸入時計、国産時計、ブランドの垣根を超えてみんなで盛り上がれ、時計を腕に巻く意味について考えることができるかも。
 とある所に存在するバネ棒神社に、全国の時計屋、時計職人、時計愛好家が役目を果たしたバネ棒くんを片手に集まってくる光景が目に浮かぶ(笑)

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