二十数年ぶりの里帰り〜重錘式の時計

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♪大きなのっぽの〜と歌われるホールクロック、この手の物にはゼンマイ式とゼンマイを持たない重錘式があります。重錘式は錘が重力で下がる力で動く時計。ですからゼンマイを持ちません。ゼンマイがないということはトルクが一定しているので 機械式といえども精度が出ます。パワーリザーブは錘の位置で決まるので、これがのっぽである理由の一つ。重錘式の錘は地球の中心に向かっています。この錘を一週間に1回錘を左手でサポートして右手でチェーンを引っ張るこの作業は必至。
 画像左の時計は昨日メンテでお預かりしたセイコーの重錘式ホールロック、チャイム無しの数打ちのみなので機械の見た目はシンプルです。洗浄して注油、振り子の調整をして元気になりました。振り子は地球の自転の影響でねじれてしまうので、ある時期に戻し手やらななければいけません。重力で動いて、地球の自転に影響されてしまう地球と同居しているような時計です。
 右の写真は、いつもこの部屋で正確に時を刻み15分おきにチャイムを奏でくれるウルゴス(ドイツ)と里帰りしたセイコーとのご対面。それでその真ん中で鎮座しているのがジャガールクルトのアトモス、こちらは、気温の差を利用してガスの膨張と伸縮で動く時計。なんかこの3人の会話が聞こえてきそうで面白いです。勝手に妄想すると…


ウルゴス氏「セイコー君、おかえり君はチャイムやんないの?僕なんか3曲、お好きなのどうぞって感じ。どれも有名な教会のチャイムだぜ。」
セイコーさん「はい、国産ですから、教会のメロディーなんて文化ないっす。やっちゃた仲間もいますけど、どうもしっくりこなくて、僕は、まじめに時間だけ知らせてます。」
アトモス氏「君ら、うるさくない?」
ウルゴス氏「ところで、最近の電波時計ってどうよ。ドイツでもあるんだよなぁ」
セイコーさん「なんか、指示されっぱなしで、自分を見失いそうです。」
アトモス氏「電波時計って何?」

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二十数年ぶりの里帰り〜重錘式の時計” に1件のフィードバックがあります

  1. KE

    ご無沙汰しております。
    うちのクロックはまだ掛かっていません、、、
    壁補強工事がまだ行っていないので、、、
    クロックがそれだけ並んでいたら奥の部屋も
    楽しそうで見てみたいです。
    今春くらいには何とかなるかな?と思っています。
    アランクロックを見た人はみんな興味を持つので
    早く掛けたいのですが。
    マリーンは思ったとおり遅れていますね。
    今年のバーゼルまでくらいには何とかなると
    思っていますが、こればかりはどうしようもなりません。
    早くアランがリリースしてくれることを祈るだけです。
    また伺いますのでよろしくお願いいたします。

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