積もった雪も今日の雨で解けて少しほっとしたころ、でも寒いなぁって思っていたら、沖縄のお客様からこの写真が届きました!何っ.桜でないの。コメントによると、会社の桜が咲き始めたんだそうです。本土の桜とは散り方が違うそうで、花ごとボッと落ちるそうで、沖縄の桜には、桜吹雪なるものがないそうで是非とも本土で見てみたいとのこと。もっとも吹雪もないと思いますが…..自然は面白いですね。
「C 店頭編」カテゴリーアーカイブ
プッシャーを持たないクロノグラフ。
最初見たときはいったいどういう構造なのかと思いました。この時計は、ガラスを含むケース自体がスイッチになっていて、ケース12時位置を押すとその力をトランスミッションがムーブメントのクロノクロノグラフをスタートさせるために必要な位置と方向に変えて伝達し、クロノをスタートさせます。トランスミッションはダイヤル6時位置に見えています。リセットは6時位置を押す。クロノグラフを使用しないときは9時位置のロックをかけてケースを固定させておきます。ロックは2種類ありもう一方は、積算の際に誤ってリセットしないようにリセットのみロック。
ハンドルを握って指先でカチッと素早く押すクロノグラフをスタートさせる格好いいシーンがイメージされますね〜。ちなみに、車のほうアストンマーティンDBSには、この時計のシステムを利用したエンジンスターター付きの時計が高額オプションであるとか…。ドアを開けて、シートに座り、ハンドルを握って、時計のガラスをカチッと押すとエンジンスタート!ボタンのないところを押してクロノ(エンジン)をスタートさせるというのは、まさにジェームスボンド的発想ですね。
6時位置に見えるトランスミッション。SOLD OUT
ゼンマイが自分を取り戻してくれそうな気が…。
あるオーディオメーカーから届いた年賀状のこんな文がありました。
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オーディオの本来目的とする「もっといい音」を追求すると、効率面では語れない必然的な”ムダ”が生じてまいります。ところがこれが逆に人間らしい心のゆとりを生みだし、人生の豊かさに繋がって行くように思います。
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「もっといい音」には終着点がないからそこに、アナログ、オーディオには、大いなる夢とロマンの旅があるんですね。
時計の場合本来の目的が「もっと正確な時計」というものであるならば終着点が今はすぐそこに見えてしまいますが、「機械式時計」ということに限ると、このオーディオの世界にも似ている気がします。
必ずしも「便利になった」=「人生の豊かさ」じゃないんですね。
日常ではそう必要性がないクロノグラフやスプリットセコンドクロノグラフ、アラーム、月齢、ワールドタイマー、リピーター、永久カレンダー、トゥールビヨンなど,など….それ以前にゼンマイで時を刻むということに、ただ漠然と魅力を感じていましたが、このオーディオメーカーから届いた年賀状を読んで、すっきりした気分になった次第です。
身の回りがどんどん便利になって、氾濫する情報にうもれて行く毎日、うっかり自分を見失いそうですが、自分の腕に巻く機械式時計が自分を取り戻してくれたり、人生の豊かさに少しでも貢献してくれるなら、ムダも大いに許せます。
年末の恒例行事、ホールクロックの注油しました。
店頭奥の接客ルームの隅にもくもくと時を刻んでいるドイツ、ウルゴス社のホールクロック。15分おきに美しいチャイムを聞かせてくれています。今年も注油の時期がやってきました。
背面のメンテ用に設けられた板を取り外すと、手前にチャイムのハンマーが見えます。左に8本、右に4本のハンマー計12本(12の音)で、ロンドンのウエストミンスター寺院よりながれる曲、キリストの聖霊降臨祭に奏でられる曲ウイッテングトーン、ドイツ、ハンブグルクにある聖ミカエル教会で奏でられる曲の3曲を奏でます。この3曲は文字盤にあるスイッチで選曲できます。
15分、30分、45分、とだんだん長く演奏され、正時にフルに演奏した後、荘厳に時報を打ちます。
ちなみに3曲の楽譜です。
この部屋の片隅のMacの前が常時私がいる場所ですが、15分おきは頻繁のようですが、全く耳障りではなく、なくむしろ心地良い響きです。今となってはこの部屋になくてはならない存在になりました。で注油です。
時計の機械部は後ろから見てチャイムモジュールの奥になるので、暗くて懐中電灯は必需品です。そこで、今回活躍したのがミリタリーショップで見つけたL字型の懐中電灯(PS3のアンチャーテッド2でネイトが腰に付けていたのもコレ!?)置いても転がらないし、両手が使えて便利でした。
注油後は時計をもとの位置に戻し、振り子、錘を提げて完了。トップの写真です。これで気持ちよく新年を迎えらそうです。御来店の際には、是非音色を聞いて下さい。今日は、セント・ミカエルのチャイムです。
イヤベアー人気投票〜抽選しました!(店頭のみの企画です。)
ジャガールクルトの商品名、映画の原題と邦題のようなお話…..
昨日お電話で、HPに掲載されているジャガールクルトのQ1348420は「マスターウルトラスリム38」となっていますが、他のところで「ウルトラシン/Master Ultra Thin」となってなっていたが、違う物か?というご質問がありました。(品番が同じなら)同じ物です。同社のブランドはスイスの資料・カタログと日本国内(日本語のカタログ)で展開する名前が異なることがあります。基本的には、スイスと同じになりますが、たまに諸事情で異なることがあります。正規店は国内カタログに載っている日本語の名前を使うことが多いです。
スイスの資料と国内の名前が異なる代表的な4つを並べました。(正確には3つ)
(スイス資料名) = (国内=カタログでの名前)
1,Master Grande Ultra Thin =マスター グランドウルトラスリム
2,Master Ultra Thin 38 =マスターウルトラスリム38
3,Master Dualtime /Master Hometime=マスターホームタイム
4,Reverso Grande Taille =ビックレベルソ
1と2は、すでに34mmケースの薄型モデルが、ウルトラシンではなくウルトラスリムで)長く定着していますので、新作の38mmやオートマチックのモデルも日本国内ではウルトラスリム、グランドウルトラスリムが採用されたようです。
3はマスターホームタイムのニューヴァージョン、スイスの最初の資料にはマスターデュアルタイムでしたが、その後Master Hometimeになりましたので現在は原題、邦題同じです。ホームタイムというと10時位置にナイト&ディ針の付いた旧ホームタイムを思ってしまいますので、今はちょっとややこしいです。「前のホームタイム」「今のホームタイム」と区別しています。
4,意外ですが、スイスの資料を見てもBIG REVERSOという名前はありません。REVESO GRAND TILLEという名前になってます。国内で「ビックレベルソ」という名前が定着しているので、われわれもこちらのほうがピンときますね。
映画のタイトルには、「Hard days night」が「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」みたいに、原題からはとうてい予測できない邦題がつくことがありますね。良いか悪いかは別として定着してしまえば、そちらのほうがピンときますね。
忘れられない334g。JLCダイビングプロジオグラフィーク.NS.
ご注文いただいていたマスターコンプレッサー ダイビング プロ ジオグラフィーク ネービーシールズリミテッドエディション300が入荷。
手に取ってみるとそのズッシリくる重さと水深系の針とワールドタイマーを持つ”顔”に圧倒されました。せっかくなので体重測定….結果は334g。2007年に発表されたプロジオはチタンでしたが、今回は、ピンクゴールド、しかもネイビーシールズシリーズなのでベゼルはブラック(セラミック)、ブラックとピンクゴールドのコントラストがなんともカッコ良いモデルでした。
ご注文の際に、入荷したら、お店に行くからと言うお約束通り、この時計のオーナーは遠く沖縄県から御来店頂きました。入荷まで少し時間があったのと、電話で色々と話していたので、24日の夜は感激の対面でした。
その日は、越前市にお泊まりになるということで、夜は地元のお酒を交わしながら、楽しい時間を過ごさせて頂きました。沖縄は、スコールと湿度のために、時計はダイバーズと決めてますとのこと、仕事で辛いときは時計を見てがんばれるとか…なるほど..などなどそして、沖縄のお話もいっぱいしていただき、本当に楽しい時間でした。私は恥ずかしながら沖縄には行ったことがないのでお話を聞いているとほんとに住みたくなりました。まだ泳げるらしい。時計もオーナーの人柄も忘れられない思い出、9.24です。それにしてもあの時のお酒は美味しかったなぁ〜。お店に銘柄確認しますか。