C 店頭編」カテゴリーアーカイブ

異端から正統へ

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楽しみにしていた新譜をようやくゆっくり聴くことが出来ました。パットが絶賛していた若手ピアニストブラッドメルドーとのデュオ。予想とおり素晴らしい出来でした。美しいシンプルなアコースティックピアノにパットのギターが溶け込んで行く感じです。

タイトルの「異端から正統へ」というのは「ECMの真実」by稲岡邦弥氏 の副タイトル。ECMというレーベルにはパットメセニー、チックコリア、キースジャレットやギズモンティ、リッチーバイラーク….所属していて、当時ビバップジャズしか認めない古い評論家の人たちは、ECMの音楽をそんなのはジャズじゃないと異端扱いしていたようです。でも彼らがいなければジャズは古典で終わっていたかもしれません。異端から正統へという言葉は、新しい物が生まれる時、いつの時代にも当てはまるものかも知れませんね。

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秋の夜、スタンダートは奥深い。

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なんとなくこれにしょうと棚からチョイスしたのは、スタンゲッツとケニーバロンのpepole time、サックスとピアノのディオで1991年のライブ録音です。友人の薦めで10年以上前に買った物ですが、実は当時はオーソドックスすぎて、おとなしいアルバムという認識しかなかたので聞く機会はそうありませんでした。でも今、この年齢になってじっくり聞いてみると、凄く良いですね。当時は背伸びをして買った大御所のディオアルバム、(時計で言えば手巻きの2針)やっとが少しは解る年齢になったのかと思った秋の夜でした。
繊細なピアノに寄り添ったスタンゲツのサックスは歓喜にあふれた子供の声だったり、大人の溜息に聞こえたり・・・・この名演の3ヶ月後にゲッツは亡くなっています。それを知って聞くと寂しくなりますが、本当に良い物は時代を超えても色あせないということを教えてもらえます。

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つぶやき。

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昨日、1本のお気に入りをお求めにご遠方からお見えいただいたお客様がおられました。ご帰宅後いただいたメールには武生駅から電車に乗ってからご自宅まで約5時間25分54秒かかったそうです。以前にもお時間をかけてご来店頂いた方々がおられました。その都度、お客様の時計に対する思いに頭がさがる思いで感動したことを覚えています。それは、爽やかな空気がお店を吹き抜ける感じです。その時計に至った経緯やご家族のことやお仕事の話…色んな話がお伺いできることも時計屋としても個人としても嬉しい限りです。素晴らしい出会いを作ってくれた商売やインターネットにも日々感謝しています。

昨今の時計業界は業界再編とかあって、グループ間、メーカー間の競争が激しくて、数字至上主義の世界に突入しているようです。我々も巻き込まれそうです。^^; 商売ですから仕方がないのでしょうか…でも大切な「時」を刻む伴侶を求め「旅」をする方にとっては夢のない話ですね。数字に追いかけ回されてメーカーや代理店、時計屋が時計そのものを見失ったら本末転倒なお話。どうして機械式時計が復活したかもう一度見つめ直す時期にきているような気がします。昨日お客様とのお別れのあと快い達成感がありました。それは、満足そうに腕に時計を巻いたお客様の笑顔を拝見して、機械式時計の魅力を再認識できたこと、それと微力ながら機械式時計の魅力を伝えることができたという気分になったからだと思います。

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休日のドライブはお気に入りを腕に巻いて

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夏休みの定休日は、子供達と過ごせる日でもあります。そこで昨日は、以前summyさんに教えてもらった富山県宇奈月町の新川牧場を目標にドライブしました。途中の徳光ハイウエーオアシスでお約束の休憩。ここはパーキングに車をとめてそのまま海岸にでられるドライブスルービーチなのです。お天気の良い日は絶対寄るべきところ。海水浴を楽しむ人々を遠目で見ながら海水浴気分を味わって、そこから一気にお目当ての新川牧場まで。片道約200kmのドライブの最大のお目当ては実は、ここのソフトクリームなのです。こちらも家族連れで賑わっており、約15分並んだ末ようやくゲット。一口食べたら暑さも、疲れも吹っ飛んでいく美味しさです。新鮮な牛乳もいただいて、ミルキーな楽しい一日でした。

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おすわり人形。スィーパー君と仲間たち。

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最近みつけた(チェコ製らしいんですが)、木とロープで作られたおすわり人形が気に入ってお店のあっちこっちにおいています。いろんな種類がありどれも愛嬌があって可愛いのですが、黒髪に黒いハット、黒い服、おまけにホッペまでも黒く塗られているスィーパー君は存在感が格別です。店の中央の黒いアランシルベスタインのケースの上に置きました。一人では寂しいそうなので、サルとクマをお仲間に。後ろから撮影したら、ちょうどゼニスのデファイあたりを見つめて何か話しているように見えました。(笑)

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DI300使いました。

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店横の雨樋がどうやらつまったらしく、昨日から雨が溢れいました。本日定休日ということもあり、復旧作業のために屋根にあがるはめに…。
こういう不慣れで危険をともなう仕事は、気合いが大事といぜんから気になっていたDI300を購入して、腕にまいてモチペーションを上げてハシゴを準備。いざ上がってみると結構簡単に作業は終了、雨樋から溢れる雨はおさまり順調に流れるようになりました。こういう仕事は段取りがだいじです。(笑)
形から入るのも大事ですから。考えてみたら作業中時間をみることもなかたくらい早く終わってしまいました。せっかくなので生還したDI300の勇士をパチリ。その姿を見て家内の「リューズ出てるよ」の一言に一瞬あせりましたが、(冗談きついです)そんなハズはありません。エアダスターでプシュトと水分を飛ばしてご苦労さんと労をねぎらい、今日は1日これをつけることにしました。冬の除雪作業時にも活躍しそうです。

(2016.7.24追記)
DI300には、申し訳ないですが、過酷な状況の時はいつもお世話になっています。息子が東北にボランティアに行く際も、何度も使ってもらいました。今月末に2回めのオーバーホールから戻ります。10年酷使したし、これからは少しやさしく使ってあげようかと思います。

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店頭電池交換でのサービス。

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電池交換の際に、シリコングリスを裏ぶたパッキン及びリューズパッキングに塗布するサービスを夏に備えて強化しています。シリコングリスは撥水性(水をはじく性質)の強い潤滑油で、防水性の再現・保持に効果を発揮します。時計には対敵の汗・湿気・ホコリの侵入に対して良い効果があります。
「注意」:防水性は時間とともにパッキンの劣化等で低下します。いつまでも購入当時の防水スペックではありません。特にダイビング、水仕事用の場合は定期的な防水テスト、パッキン交換が必要です。

(2016.7.24追記)
ここ1年間、電池交換の際に、少し古い時計には、可能な限り注油サービスを行っています。クォーツ専用のオイルを軸受けに注油ですが、電池寿命が短かったとかという声がこの1年はだいぶ減ったというか殆どありませんでした。効果はあると実感しています。いつもより少しお待ちいただく時間が長くなりますが、シリコングリースと合わせて、このサービスはこのまま継続していこうと思います。

(2022.10.14追記)
店頭、電池交換作業箇所に、実体顕微鏡を設置しましたので、電池交換の際の注油の際により、お待ち頂いている間に、オイルの状態、注油箇所の汚れの状態を確認して対処及び注油が出来るようになりました。

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