越前市民対象
20%のプレミアムが付いた「越前市コロナに負けない地域応援商品券」、ウォッチのオーバーホール代金など、今週ぐらいからポツリ、ポツリとお使いいただています。
私も購入しましたが、期間が11月1日までですから、使い忘れないようにしたいです。
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私も購入しましたが、期間が11月1日までですから、使い忘れないようにしたいです。
ハミルトン ジャズマスター メンズモデルの電池交換です。裏蓋は5つのネジで留まっています。裏蓋がネジで留まっている時計は、汗などで濡れたままお使いになっているとこのネジ及びネジ穴が錆びついて修理が必要になる場合があります。今回は大丈夫でした。
裏蓋を開けるとこんな感じ。
ムーブメントはこんなに小さい。初めて見た時は、ちょっとびっくりしましたが、レディースにも使われるサイズですね。電池は、ムーブメント上の丸い黒い部分に入ります。電池はRENATA379、国産の品番SR521になります。
このモデルは、電池交換の際、ムーブメントを固定している樹脂のパーツは外さなくても大丈夫ですが、簡単に外れるので…外すとこんな感じです。文字盤の裏側。リューズからムーブメントまでの距離があるのでマキシンが長いです。
このムーブメントを使う場合、文字盤中央の長短針からスモールセコンドまでの距離は決まっているので、ケースサイズ(文字盤)が大きくなっても、スモセコの位置は変わらないわけです。下が搭載キャリバーETA980.163。
先日、インテリア関係のサイトを見ていたら、インテリアにも、ゆったりとしたトレンドがグラディエーション的に流れていて、今は、ボタニカル、アウトドアディテール、リッチ感、ペールトーンカラーなんかインテリアのトレンドキーワードなんだとか。
これらのキーワードを手がかりに、インテリアの雰囲気を確かめているうちに、こんな空間にはどんなクロックが合うのだろうと時計屋なりに考えたところ、このクロックが浮かびました。
1970年代からムーブメントは時代とともに変わっているものの、材質、デザインはそのままに作り続けられているセイコーの掛け時計KS474Mです。
インテリアクロックとかではなく、「防塵」クロックとしてカタログに登場する機能重視のアイテムです。お風呂とかで使用できるほどの防水性はありませんが、湿気にも強い構造なので、湯気の立つ厨房なんかにもおすすめです。現在では、ボディが金属製というのも珍しくまた未だに電波時計になっていないのもこの素材のせいかもしれません。
木を使ったインテリアは、自分も大好きですが、一部に異なる素材を取り入れるのが今風だとか、カントリー調の木製インテリアで囲まれた空間のアクセントにも重宝しそうです。
9時位置のネジつまみを緩めるとケースが開口するという唯一無二な構造も魅力。
3時位置の蝶番?で裏蓋とケースはつながっているので、壁にかけた状態で電池交換、時間調整が可能です。
この蝶番はデザインの一部になっています。
裏蓋に幅広のゴムが付いていて、これが壁にぴったりと吸い付く感じで時計を固定してくれます。この安心感が好きです。
店頭では、このお気入り掛け時計は切らさないよういつも展示しています。
KS474M
221x232x92mm 800g
クォーツ(連続秒針)
¥20,000+税
先日、ハミルトンベンチュラオート H24515521をお買い上げいただいたお客様から写真が送られて来ました。こうやって、ユーザー様からお買い上げいただいた時計の写真を見せていただくのは時計屋として嬉しい限りです。言葉はいらないって感じですね。きっとお気に入りいただけたんだと思いつつ、きっと気分も良好なんだろうなぁと、見ているだけでこちらの気分が良くなります。
ある写真家が良い写真には、たくさんの情報がつまっていると語っていました。
見た人皆が共感できる情報だったり、ある人にだけ伝わる情報だったり、自分だけが分かる情報かもしれない、たくさんの情報がつまっている1枚の写真って魅力があります。
自分が、時計の写真を撮る時は、商品撮影になります。できるだけその時計の持つ魅力や状態を正確に伝えるべきだと試行錯誤しますが、ユーザー様から送られてくる写真からはいつも、お気入りを撮ったお気に入りの1枚感ていうのが ひしひしと伝わってきます。
このベンチュラの写真にもその感が十分伝わってきましたし、おまけに自分には、まだ気づいていなかったベンチュラの魅力も教えてもらった気がしました。そんな訳で、この素敵な写真を是非、ブログにと掲載の許可をいただいた次第です。これから撮影する時計の写真や動画に、ヒントと影響を与えてくれた感じがしたお写真でした。
先日、連休前、久しぶりにチャイムの音を聴いてみたくなったからと、メンテナンスでお預かりした愛知時計14日巻、ウエストミンスター。記念品のよ贈答品だったようで裏蓋に連名の文字入れがあり、昭和47年とありました。これから機械式の置時計がトランジスター、そしてクォーツへと変わり始める時期、機械式の最終段階機種です。今では見ることがほとんどないこの独特のスタイルですが、私が、小学生の頃お店で良く見た記憶があります。
裏蓋を開けると下の方にチャイム部、長いリン棒が4本セットされています、独特の飛行機の翼のようなこの時計のスタイルは、このリン棒を収納して共鳴させる箱の役割になっています。なので、大きさの割にチャイムや数打ちの音が大きく響くんですね。ボディが木製ということで、ある意味、楽器のようで、時間の経過と共に木が乾き音も変わっていき、どんどん良く鳴るんだと思います。
現在のチャイム付きのクロックは、高級機種になっても、電子音がスピーカーから流れる音なんです。澄んだ綺麗な音で、ボリュームも付き、それはそれで便利ですが、実際にリン棒を鳴らして箱を鳴らすサウンドは別物です。機械が実際にリン棒を叩く様子を見て、ギタリストのパット・メセニーが2010年に試みたオーケストリオンプロジェクトを思い出しました。機械式のチャイム付き時計は、小さなオーケストリオンのようです。一番下に、この時計のチャイムとパット・メセニーのオケーストリオンの動画を貼っておきました。ご興味があれば御覧ください。
チャイムは定番のウエストミンスター、15分、30分、45分、正時と15分毎に鳴ります。15分は1小節、30分は2小節、40分に3小節、正時にチャイムのフル演奏後、数打ちをします。しかも夜間自動停止装置がついていてPM11:00からAM6時まではチャイムは演奏せずに正時に数打ちのみをします。
この複雑な鳴り方をコントロールするのが文字盤の下にある面白い形のカムたちです。機械を取り出すと見ることが出来ます。(上の写真)
機械の一番下にあるウエストミンスターチャイムのメロディーをつくるカム。
機械式腕時計のムーブメントと同じ緩急針がついていました。機械式の置時計もこの頃には、ここまで来ていたんですね。
12時のチャイムと数打ちです。
スピーカーからではなく、実際に楽器を鳴らすというサウンドにこだわったユニークなパットメセニーのプロジェクト、愛知時計はたった4つの音のみで、こちらは壮大なスケールでの演奏で、音楽的には違うかもしれませんが、何か、似たような香りを感じた次第です。
本年もご愛顧ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。