お店の入り口右に掛かっているアランのクロック。お客様の時計です。その時計のオーナーのご好意でお買い上げ後も、そのままになっています。もう入荷がない時計だし、アランの好きな方がこの店には来られるから、一人でも多くの方に見せてあげてくださいと…。そのありがたいご好意に甘えて12年、たまに巻き忘れた日もありますが、調子を見ながら動かしていました。それがそろそろ実家に帰る日が近づいてきました。
錘を下げる赤い紐は消耗品です。実家に戻る前にせめて注油はもちろん、紐を交換することに。
代理店モントレソルマーレから届いた新しい紐。左が新品、右が12年間4Kgの錘を提げていた紐。使用前、使用後ですね。
それでは側面のアクリル板を外して、作業開始!!
クロノB2チタン最終入荷!?
ここのところ入荷が、止まっていたクロノB2ですが、KT0303Pが入荷しました。供給が難しくなっている搭載ムーブメントのアランの手持ち分は、今後入荷が予定されれているブラックPVD,クロノマリンに使われているようです。KT0303Pは、チタンのポリッシュ仕上げが美しいモデルです。ラバーストラップとのコンビネーションも良い感じです。ブレス仕様がお好みの方は、現在純正のチタンブレスはありませんが、ステンのブレス(別売)の装着は可能です。
SOLD OUT
GFデッドストックシリーズその3.アラーム2
90年代初めから中頃に、時計好きにはジンワリ人気のあったグレースファブリオのアラーム2のデッドストックです。シャンパーンカラーにアップライトのインデックスが良いです。手巻き・機械式ならではアラーム音はなんとも癒されます。SOLD OUT
(レアな)純正パーツPVDブレスを新作ブラックベーシックに。
チタンケースのモデルにはブレスが付属されませんが、別売のパーツとしてブレスを装着することは可能です。チタンモデルでも色が明るめのものは、ステンレスブレスも違和感なく装着できます。sold out
第66回インターナショナル・ギフトショーへ行ってきました。
前々から、一度いってみたかった念願のギフトショー、昨日行って来ました。1日だけですが。
東京ビックサイトはジュエリーのショーで何度か足を運んでいますが、ギフトショーはその範疇がとても広いので、それよりも規模は大きいです。一説には延べ10万人が来場するとか。とにかくいろんなジャンルのものがあるので、ある意味、世の中が見えてくるとも言えるかもしれません。エコ関連が多かったです。こんなにエコバックをみんなで作ったら資源の無駄では?なんて(笑)….各種メーカーさんが、ヒットを狙った商材を、「如何ですか!!」状態でアピールしていました。「これは欲しい!」から「???」まですべてひっくるめて面白かったです。出展側の人たちの熱意が伝わってくる感じは、自分たちの時計宝石業界よりも強いようにも感じられました。自分が好きだからこれを売ってますという感じが、個性的なブースほど強く伝わって来ました。惹かれます。
naockさんに影響されて。
マックスビルのクロノスコープをお買い上げいただいたお客様がご自身のブログにその時計をアップされ、その写真を見たとたん(もちろんそれ以前の作品も含めて)、色々思いました。今まで自分は何をやってたんだろう…この人の弟子になりたい(笑)….。写真は実際の質感を伝えながらやっぱりどこかちアートぽいところもないと感動は伝わらない…などと.。naockさんは、越前市在住、気さくな方で、色々とご教授いただけそうです。^^; そこで、先日教えてもらったことを実戦しようと、いつもの撮影セットを解体して、新しいセットを組み直し(機材は同じ)で撮影した1枚がこれです。まだまだか…。
ゼニス シンプスマリンクロノメーター5011K。重力との戦い。
ある時計誌の編集室担当者から電話があり、HP掲載のゼニス・シップス・マリン・クロノメーターの画像が欲しいとのこと、なにやらゼニスの新作トゥールビヨンZero-Gを紹介する際に、その構造のアイディアのもとなったシップスマリンクロノメーターのシンバル吊装置の説明をするからだそう。便乗とはいえ取り上げていただけるということなので、再撮影して画像データーを担当者に送りました。せっかく再撮影したのでHPコーナーもリニューアルした次第です。
シンバル吊装置とは、
船が揺れても時計(テンプ)が水平になり重力の影響を受けないというもの。クォーツや電波時計がない時代、航海においては機械式時計の精度はとても重要なもの、揺れる船内ではたとえ据え置きクロックであっても、重力の影響を受けて精度が落ちるそこで、ゆれてもテンプが水平を保つように考えられ発明されたのがシンバル吊装置。
この機能を使ったカップホルダーも船舶グッズにあるようで、そこにカップをセットすれば、ある程度なら船が揺れてもコーヒーがこぼれない。その動きを想像するとシンバル吊装置の動きがご理解していただけるかと。
重力の影響を受けずに精度を上げるという発想はトゥールビヨンですが、これは、もともとポケットウオッチの時代に発明されたもの、時計はポケットに入れて使うという前提ありきで、テンプが常に垂直の状態(1方向の重力)で動くという条件だからこそ、テンプ自体をケージに入れて回転させると重力の影響を受けない、だから時計は正確に動くという理論が成り立つ。つまりその構造を腕時計に採用するとテンプの状態は垂直なことは、ほとんど無いので、精度に貢献することは無いわけです。
発明者のブレゲ先生が腕時計のトゥールビヨンを見たらなんとコメントするだろうか…..無意味?美しい?どっちでしょう。
そこで最近は、ジャイロトゥールビヨンとか、Zero-トゥールビヨンといった腕時計ようのトゥールビヨンの発想が生まれたんだと思います。そこまでして(価格)重力を敵にまわしますか…(笑)
それなら仲良く重力とお付き合いする機械式時計も魅力ではないかと思ったりするわけです。