オーレックス&ワイス社によるアビエーション。オーレックス&ワイス社はブライトリング社1979年の精算時に当時倉庫に残されたブライトリングのパーツ及び使用ムーブメントを買い取った会社。依頼、そのパーツを使ってAVIATIONという名前で年間に僅かな本数を生産しています。さすがに近年は、(ご高齢とも伺っていますが、)出来上がり数も少なく、ストックパーツももう底をついたかと思っていましたが、突然入荷の案内があり、画像の2本が入荷しました。今回もケース、ダイヤル、ベゼルなどディテールもブライトリングの黄金時代のモデルそのまま、使用ムーブメントもコスモノート(左)が、Valjoux7733,ナビタイマー・6087(右)にはValjoux7740のコンディション良好のデッドストックが使用されています。
SOLD OUT
「時計を楽しむアイディア」タグアーカイブ
映画の中の時計たち:「アパートメント」マックスとリュシアンの時計。
パリを舞台に、男と女の出会い、すれ違い、恋の駆け引き?..そして別れ。を描いた、1996年制作の映画。決断力の無い男が巻き起こすエピソードと言ってしまえば、それまでですが(笑) いやいや、めちゃくちゃ面白かったです。2度見しました。
主人公ヴァンサン・カッセル演じる「マックス」、その親友でパリで靴屋を経営するジャン=フィリップ・エコフェ演じる「リュシアン」。この二人の時計が、一瞬クローズアップされます。
まず、リシュアン、7時にデートの約束があるにもかかわらづマックスに車を貸して、案の定、約束の時間を過ぎてもマックスは戻らない。リシュアンが、苛立ちながら時計を観るシーン。
クローズアップされたレベルソは、いきなり裏蓋側。一瞬で、反転してダイヤル面が出ます。素早い反転は遅れているマックスへに苛立ちの演出なのかと思いきや、その後の電話のシーンで手元が写ったとき、裏蓋が上になっていたので、彼は通常裏蓋側にしている使い方のようです。こういう使い方もありですね。
マックスは、商社マンとして成功したという設定、腕元に小振りな(1996年頃は、ヨーロッパでも時計はまだ小振りだったんですね。)ゴールドの時計が、何回もちらちら映っていましたが、こちらも一瞬クローズアップになります。ピアジェのポロでした。なるほどマックス、らしいか….。
各カット一つ一つが意味しんな映画なので、わざわざクローズアップされた二人の男が選んで愛用する時計が、それぞれが好きになった女性、結ばれる女性の伏線になっているのでは…と思うのは、多分私だけで、考えすぎであろうかと思いますが、気になるところではあります。
あと、なんといってもこの映画の魅力は、アリスを演じるロマーヌ・ボーランジェ(ポスターでは左端で脇役ぽいですが)です。この人なしでは語れない映画です。今まで知らなかった女優さんですが、今回ファンになりました。
アランシルベスタインらしいピクト スマイルディチタン。再入荷。
1本の針で、時間を示すピクト。チタンケースにホワイトラバーストラップ、曜日表示にスマイルディを採用した、このシリーズの最終型・完成型とも言えるピクトスマイルディチタン。が、また・また再入荷しました。ダイヤルの針にあるアイコン、スマイルディ、チタンケースとホワイトのグミのコントラスト、どこをとってもアランシルベスタインらしいアイテム、ここ2〜3年の間、すっかり定番化、見慣れたピクトですが、いつ見ても新鮮な感じがします。腕に巻くと気分が良くなる、時間を見るのが楽しくなるそんな機械式時計ですね。
SOLD OUT
追記
アランシルベスタイン純正ストラップは生産終了です。現在下記で代用しています。
TYP-アラン カーフトリコローリー
ゼニス シンプスマリンクロノメーター5011K。重力との戦い。
ある時計誌の編集室担当者から電話があり、HP掲載のゼニス・シップス・マリン・クロノメーターの画像が欲しいとのこと、なにやらゼニスの新作トゥールビヨンZero-Gを紹介する際に、その構造のアイディアのもとなったシップスマリンクロノメーターのシンバル吊装置の説明をするからだそう。便乗とはいえ取り上げていただけるということなので、再撮影して画像データーを担当者に送りました。せっかく再撮影したのでHPコーナーもリニューアルした次第です。
シンバル吊装置とは、
船が揺れても時計(テンプ)が水平になり重力の影響を受けないというもの。クォーツや電波時計がない時代、航海においては機械式時計の精度はとても重要なもの、揺れる船内ではたとえ据え置きクロックであっても、重力の影響を受けて精度が落ちるそこで、ゆれてもテンプが水平を保つように考えられ発明されたのがシンバル吊装置。
この機能を使ったカップホルダーも船舶グッズにあるようで、そこにカップをセットすれば、ある程度なら船が揺れてもコーヒーがこぼれない。その動きを想像するとシンバル吊装置の動きがご理解していただけるかと。
重力の影響を受けずに精度を上げるという発想はトゥールビヨンですが、これは、もともとポケットウオッチの時代に発明されたもの、時計はポケットに入れて使うという前提ありきで、テンプが常に垂直の状態(1方向の重力)で動くという条件だからこそ、テンプ自体をケージに入れて回転させると重力の影響を受けない、だから時計は正確に動くという理論が成り立つ。つまりその構造を腕時計に採用するとテンプの状態は垂直なことは、ほとんど無いので、精度に貢献することは無いわけです。
発明者のブレゲ先生が腕時計のトゥールビヨンを見たらなんとコメントするだろうか…..無意味?美しい?どっちでしょう。
そこで最近は、ジャイロトゥールビヨンとか、Zero-トゥールビヨンといった腕時計ようのトゥールビヨンの発想が生まれたんだと思います。そこまでして(価格)重力を敵にまわしますか…(笑)
それなら仲良く重力とお付き合いする機械式時計も魅力ではないかと思ったりするわけです。
NATOナイロンストラップを合わせてみました。
今日は満月。ムーンフェイズの調整。
本日は満月です。ムーンフェイズが満月になっていない方は、今日、満月に調整すると便利かと。通常は、月齢カレンダーを見て今が、満月または新月から何日目にあたるかを数えて、ムーンフェイズの満月または新月から、その日数分を進めます。たとえば満月から6日めなら、時計のムーンフェイズを満月にしてそこから6進めます。ムーンフェイズは一コマが小さいので、ちょっとコツがいるかもしれません。それが、本日(満月の日)なら見た目「満月」にするだけなので楽に正確にあわせることが出来るというわけです。カレンダーの早送りがNGな時間帯がありますが、ムーンフェイズにもあります。ご愛用のモデルのムーンフェーズが変わる時間帯をご存じない方は、取説で確認するか、個体差も多少はあるので、ムーンフェイズをじっと見つめながら針を進めて変わる時間帯を確認してその時間帯の前後3時間ぐらいはNG時間帯と把握したほうが良いかと思います。
ノモスの純正ストラップ・シェルコードバン考。
ノモスの時計に標準についているストラップの素材は、シェルコードバン。コードバンは、農耕馬のお尻の革で非常に丈夫な革として昔から広く使われていたようですが、農耕馬自体が少ないこともあり現在は珍しい素材になっているようです。そのうえ古来からの方法、タンニンなめしとなるとさらに希少。タンニンなめしは植物に含まれているタンニンを使用して時間をかけて皮をなめす方法。現在これをしてる会社は世界で2社しかないらしいです。(そのうちのひとつは日本の関西にあるとか。)ノモス社が使用しているのはもう一つのアメリカのHORWEEN社製のもの、約七ヶ月をようし化学的なものを一切使用せづになめされた革です。丈夫で収縮性が少なく、手のあたりが良いのが特徴です。この革を材料に1本,1本ハンドメイドされてノモスようのストラップが出来ています。タンニンなめしされた原皮は焦げ茶色だそうで、ノモスのブラックのストラップを使い込むとやや茶色ががって見えるのと、標準では設定がないのに(カラータンジェントは例外です)ブラウンも用意されているのはその為だと思います。シンプルで味のあるこの素材を使ったストラップはデザイン、コンセプト共にノモスの時計にマッチしていますね。また、このこだわりがノモスという会社らしくも思えます。
ノモス純正ストラップ シェルコードバン