しばらく欠品していた、NOMOSシェルコードバン18mm(ショートサイズ)が入荷しました。手首サイズ16cm以下の方ですとSサイズがフィットします。ノモスお買い上げ時は、デフォルトでレギュラーサイズがついていますが、お買い上げの際に、ショートサイズご希望の場合は、ショートに交換してご納品対応させていただております。
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ダイヤル(文字盤のウラ側)
写真は、文字盤を裏返ししたものです。2つ出ている突起は、文字盤の足とよばれるもので、この突起が、ムーブメントの地板に入って文字盤が固定されています。ご覧の通り小さくて華奢なものです。これが衝撃や腐食などが原因で折れることがあります。防水性が高い時計から丈夫だと思い、少々荒っぽい使い方をされる傾向がありますが、衝撃は、別のような気がします。
衝撃はムーブメントにも悪い影響をあたえますが、ダイヤルの足が折れると、結構厄介です。普通は、ダイヤルの交換になります。国内のアフターサービスに部品の在庫があれば、そう時間はかかりませんが、スイスオーダーとかになると2〜3ヶ月位かかることもあります。 また特殊なダイヤルや、古いモデルなど部品が入手困難な場合もあります。また程よく経年変化をしていた場合交換を躊躇せざる得ない場合もあります。その場合、可能であればロー付けや足を作っての修理になります。
一旦見積りがでて、分解を進行しているうちに、足が折れているのが発覚して(かくれ骨折)、見積にダイヤル部品代があとで追加される場合もあります。
いづれにせよ、足は折れないほうが良いですので、落下、衝撃にはご注意ください。
バネ棒について….?考察とあげくの果てに妄想。
先ほどストラップを交換されたお客様が、この中にスプリングが入ってるんですね。と不思議そうに一言、そういわれれば、そうですね。
ストラップやブレスの脱着をご自分でやったことのある方ならご存知のパーツ、バネ棒くん。敬意と親しみを表して”くん”づけさせていただきたい。
バネ棒くんは、細いバー中にスプリングが入っていて、そのバネのテンションを利用して、ストラップやブレスが取り付けられるわけです。このバネ棒くんのお陰で、ストラップを簡単に交換できるわけで、その脱着の簡単さの割には、外れることも少ない。これがなければ、モレラートもバンビもないのではないかと思うほどです。(笑)尾錠側を入れて普通時計1個に対して3人のバネ棒くんのお世話になっている訳です。
手巻が自動巻きになっても、クォーツになっても、電波時計になっても….、バネ棒くんに変わるものは、現れていない、この偉大なバネ棒くんを最初に作った会社はどこで、誰が考案したものなんでしょうか。スイスにはバネ棒の専門工場は存在するのでしょうか?マニュファクチュールといわれるブランドでも自社でバネ棒までも作っていますというのは聞いたことないですし….。
ご存知方おられたらご一報を。
「重要」
・バネ棒くんには、ラグの幅、タイプに合わせて色々な長さ、太さ、種類があります。
・防水の時計はあっても、バネ棒くんには防水タイプはいません。
「妄想」
ネジ留め式のものやアンティークで見られるラグにバーがつながっているタイプを除くと、殆どの時計が、ブランド、「金額」に関係なくこのバネ棒くんのお世話になっています。決して表に出ることはない(モデルによっては頭だけ出してるものもありますが、この種をバネ棒くんの仲間うちでは、どう言ってるかわかりませんが、)その存在は、完全なる裏方。しかも悲しいかな消耗品、世の中で例えたら何になるでしょうか?(悲しすぎる)
世の中に、針供養なるものがあると聞いていますが、働き終えたバネ棒くんを供養そして感謝する日があっても良いのではないかと妄想する始末。今や誰も知らない(そうでもないか)イマイチ盛り上がりにかける「時の記念日」より本当にお世話になっているバネ棒くんを奉る「バネ棒の日〜バネ棒くん感謝Day」(仮称)のほうが、輸入時計、国産時計、ブランドの垣根を超えてみんなで盛り上がれ、時計を腕に巻く意味について考えることができるかも。
とある所に存在するバネ棒神社に、全国の時計屋、時計職人、時計愛好家が役目を果たしたバネ棒くんを片手に集まってくる光景が目に浮かぶ(笑)
アラン・シルベスタインSSブレス、カーフトリコ。
欠品していたアラン・シルベスタインの純正パーツ、カーフトリコローリー20mm,グミブラック、ステンレススティールブレスが入荷しました。ブレスのバックルは、バネ棒で装着されていて、取り外すとグミようのバックルとしても使えます。
生産終了。
追記
アランシルベスタイン純正ストラッップは生産終了です。現在下記で代用しています。
TYP-アラン カーフトリコローリー
グミ→シリコンラバーストラップ
モレラート・ブレンタ
ネジ込み式ロックを持つ防水の時計。
防水性モデルで、使用されているねじ込み式ロック、このロック方式は、ネジ溝に摩耗、損傷があると規定の防水性が確保できなくなります。(閉め忘れは問題外です^^:)リューズ側のネジ山に問題がある場合は、リューズを交換のメンテナンスになりますが……
今回コンプリートサービスでお預かりしたハミルトンH776550は、ハミルトンカスタマーズサービから、ケース側のリューズ固定チューブのネジ溝の損耗のためミドルケースの交換という見積もりが出ました。コンプリートサービスにミドルケース交換代金が加算されユーザー様には予定外の自体になりました。このモデルは、20気圧防水でネジ込み式ロックのリューズが3つありその内の一つに問題がありました。
さらにコメントとして
「パーツは、スイス発注となり、入荷作業期間を含めて2〜3ヶ月を予定していますが、(部品)在庫状況、代替部品での入荷、部品製造中止等で内容、期間を変更させてて頂く場合があります。」
とありました。進行のご了承を頂き、約2.5ケ月を要し、幸い代替部品、部品製造中止の事態にはいたらず昨日出来上がって来ました。
メーカー修理の場合、交換した古いパーツは、偽造防止のため返してくれないいケースが殆んどなのですが、今回交換したインナーケースが戻ってきました。見積もりにはインナーケースと書いてありますがそれは、裏蓋以外リューズを含むケース全体でした。お客さまにとっては出費はかさみましたが、逆にパーツストックが、ある間に、防水性が完全に復帰した修理が出来て、良かったと思います。今後も、安心してお使いになれます。
今回ここに、この事例を上げさせていただいた大きな理由の一つに、添付されていた伝票に下記のようなコメントがあり、ネジ込み式ロックモデルお使いの方に是非お伝えしたかったからです。ご存じの場合でも、つい、やってします場合がありますので。
「(前文省略)〜リューズのネジ込みは、まっすぐに、そして途中で違和感が認められた場合には、一旦緩めた後、再度ネジ込み直してください。」
ネジ溝を損耗を防ぐために、大事に至らないために、覚えておいて損はないと思います。
OHで里帰り、スマイルディのファーストモデル。
オーバーホール依頼で里帰りしたアランシルベスタイン ロンド スマルディです。2003年2月にお買い上げいただいた時計です。久々の対面ですが、いい顔してますね。
現在では同じみのスマルディ(曜日を顔の表情で表す機能)は、2001年に角型のペイブ、この丸型のロンド、から始まりました。その後スマイルディは、クロノB,クロノB2、ピクトなどにもついて、今ではアランシルベスタインのおなじみ、定番機能にもなりました。
この時のロンドは、クラブのケースのようで、この翌年2002年にロンドは現在のラグの無いケースで発表されます。このタイプのロンドスマイルディは最初の500本のみだったようです。スマイルディが丸顔(現在はオーバル)なのもこの頃の特徴です。
ちなみに、同時に発売された角型ペイブは、発売直後に、ブレスの装着のためケースの形状が急遽変更され、2つの形のペイブが存在しているのは意外と知られていません。結果、変更前のペイブは、今ではコレクターアイテムになっているようです。当店では、ケース変更前のペイブは、確か3本販売しています。スマイルディのファーストモデル、2001ペイブとロンドは、レアアイテムになりました。
その時は、気にならなかったことが、時間がたってみると、妙に気になってしまう、そんなところも熱心なコレクターを持つこのブランドの魅力の一つでしょうか。