腕時計クロノグラフは通常、クロノグラフのスタートボタンを押すことで主時計を動かしている動力にクロノグラフモジュールを歯車で連結させ、クロノグラフを作動させます。ジャガールクルトのキャリバー380は、その概念を覆してそれぞれを独立させて2つのゼンマイ、2つのパワーリザーブインジゲーターを持ちます。振動数を6振動に落とし、一秒を6分割にする秒針まで持たせたまさに究極の機械式クロノグラフ。また、通常クロノグラフの場合、クロノグラフ秒針がセンターにあり、主時計の秒針(永久秒針)はスモールダイヤルにありますが、このキャリバーは永久秒針もセンターいわゆるビックセコンド。(なんとも挑戦的!シンメトリックなデザインにこだわった結果でしょうか)クロノグラフをスタートすると永久秒針とクロノ針はスタート時の間隔を保ちながら仲良く動きだします。
クロノグラフを制御するボタンは1つ、ワンプッシュです。もう一度押すとクロノ針のみストップ、もう一度押すとクロノ針はリセット(零帰)します。その間は主時計の秒針は動き続けているわけです。シースルーバックから見えるCasl380もこれまた圧巻です。
SOLD OUT
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シースルーバックの現代におけるもう一つの役割とは。
クォーツムーブメントが既にあるというのに、わざわざ機械式を愛用する。その理由は数々ありますが、美しいムーブメントを眺めることができるシースルーバックは、機械式時計の魅力を引き出す手段の1つであることは間違いありません。1990年代前後から普及しはじめたでしょうか。もうひとつこのシースルーバックには良いところがあります。ムーブメントには地板のある部分(テンプあたり)をルーペかキズミで拡大してみるとメーカー名、キャリバーが刻印されています。ですからこの時計にはどこの会社のどのキャリバーが使用されているか、またはベースになっているか、そして仕上げの程は、シースルーバックの場合一目瞭然。ユーザー側からしたらカタログのスペックをみるより、非常に確実で便利なわけです。もともとはムーブメントを楽しむために考案された物だと思いますが、2002年ETA宣言もあり、機械式時計の価値を決めるを中身が多様化している今日においては、シースルーバックは、時流からして大切な意味を持つと思うのです。
写真は地板の刻印の一例。ノモスはノモスα(手巻き)ノモスε(自動巻)になったタイミングでETAの刻印がNOMOS GLASHUTTEに変わっている。写真上の右RマークはETAに買収される前のバルジューのキャリバーに見られるマーク。買収後はETAになる。
08クロノマスターオープン・ビッグイディト40mm/ブラック。
クロノマスターオープンの新作ビッグディトのブラックTサイズ40mmが入荷しました。
ブラックダイヤルも良い質感だしてます。時計の写真では、ブラックダイヤルや鏡面仕上げの部分はどしても写り込みがありこれをごまかそうとすると今度は、本当の色や質感がでないことがあります。このビッグディトの針はシルバーの塗りと鏡面仕上げの2トーンなんですが、このコントラストがなかなかうまくい表現出来ず苦労しました。何とか質感を重視した画像を選んだつもりです。
写り込みと言えば、先日ブルーレイディスクのカーズを見ましたが、CGでピカピカのボディーやバンパーに写り込みが再現されていてそのリアルさに感動しましたが、(ブルーレイディスクの表現力は想像を超えていますね。)この場合は、写り込みはリアルさを出すために貢献しているのですが。時計の画像では邪魔になることがあります。写り込みは余り好きではなかったので、最初のころはカタログのイメージで全く写り込みをさせないようにしていましたが、ただこれだと質感がみんな同じになってしまうので今は、質感を重視して多少の写り込みはあったほう良いかと思っています。
SOLD OUT(生産終了)
クロノグラフが仕事で使われた時代。
販売後も心に残る時計たちのコーナーがこちらブログのほうに移転して3つ目になります。
こんなデッドストックの時計が見つかるならVintage&Old見たいなコーナーが出来るかもときっかけになった時計。1960年代に生産・発売されていた時計、パルスメーターをダイヤルに持ち、Valjoux23をワンプッシュに改造したいわうるドクターウオッチ。本当にドクターはパルスメーターを利用していたのでしょうか?10秒間カウントしてその数に6をかける(その証拠にカルテの脈拍は6の倍数になっている)という話を聞いたことがあります。
この時計について調べていたいたら当時、販促に使われたであろう、こんなものを見つけました。何時の世もドクターが使うもの、選んだ物というとステータスが上がる、それをねらった物のような気がします。脈をとりプッシュボタンに手をやるドクターなかなかかっこいいです。
ベンチュラ・オートH24515591〜電気時計と小学生の頃の思いで。
昨年、限定モデルとして発売されたベンチュラの自動巻モデル、今年は定番となったようです。
ベンチュラはハミルトンではずーっと定番としてラインナップされていてそれらのムーメントはクォーツです。ベンチュラは、もともと1957年世界初のエレクトニクスウオッチ・電池で動く電気時計としてデビューしたという歴史を持つ時計です。それが2008年に発売される一番新しいベンチュラが自動巻というのも面白いですね。でもこんな変形ケースにETA2824がちゃんと収まってるんですね。
クォーツ以前の電池で動いた時計。
ちなみにまだクォーツでは、なかった電池時計の初代ハミルトン・ベンチュラは、結構故障したという話を耳にしたことがあります。でも機械式しかない時代、人と違った物好き、新しい物好きな方に大いに指示されたに違いありません。みんながクォーツだから俺は「機械式だ!」といった気質と同じかもしれませんね。
私が小学生の頃、当時のベンチュラは残念ながら記憶に無いですが、ブロバーアキュートロンやシーモスのデジタル時計などがお店にあり覚えています。文字盤がなくコイルや部品、音叉がむき出しで連続で動く秒針を持つアキュートロンやボタンを押すと赤く光るデジタル数字が時を知らせるシーモスは、子ども心にも、もうそれはSFの世界、サイボーグ009の世界、未来を予感させる時計!なんてカッチョいいんだろうと子供心に思ったものでした。こういう時計は1969年にセイコーからクォーツが発表され市場にクォーツ時計が一世を風靡しはじめると、あっというまに市場から姿を消したようです。
本来は宝石を見るものですが…..。拡大して初めて解ること多し。
来週お見えになるお客様に備えて、店頭のジェムスコープの調整を行いました。(きっと使うことになると思うので)本来ダイヤモンドのカット宝石の内包物をお客様といっしょに見る物、見せる物ですが、ムーブメントをこれでみるのも圧巻です。これの良いところは本来顕微鏡やルーペでしか見えないミクロの世界、職人だけの世界がモニターの前いるだけで、みんなで共有して見られるでことですね。もう一つこんな使い方、倍率をぐ〜っと落として、ダイヤルを写せばモニターがクロックに!?アランのこんなクロックがあってもなんて思ったり。
これで見たい物があれば店頭でお気軽にお申し付けください。拡大して初めて解ること多しです。
ペンダントウオッチ・ピッコロ入荷。手巻きです。
昨年発表されたペンダントウオッチピッコロが入荷しました。パッケージまでもアランらしさでいっぱいです。以前あったナースウオッチがストラップから外して革紐を取り付ければペンダントになったように、ナースの純正ストラップを別途ご購入いただければ、このピッコロもリストウオッチに変身します。(世界ウルルン滞在記ではアランの奥さんがペンダントとしてお使いになってましたね。)ナースは自動巻ムーブメント、今回のピッコロは手巻きです。ケースは同じなので、取り付け必要なビスは純正カーフストラップに付属のものがピッタリで使えます。でこの純正カーフストラップとピッコロとのセットをピッコロPLUSとしてさらにCHUKEIオリジナルストラップホワイト(カーフ)、ダークブルー、ピンク、ベージュをピッコロPLUSに追加したピッコロ・カメレオンセットをご用意いたしました。ストラップへの取り付けは女性でも簡単にできますよ。
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